2026-04

くすりの知識

ツロブテロール経皮吸収徐放型テープのメカニズム_8

”同一成分含有の2種類の徐放性製剤,互いに交換可能か?”で考えた薬剤師国家試験のもう一つの正解が今回の内容に関連しています(第108回薬剤師国家試験,問281より).問題を再掲します. ”ツロブテロール経皮吸収徐放型...
くすりの知識

ツロブテロール経皮吸収徐放型テープのメカニズム_7

これまで見てきたように,薬物の放出を制御し長時間作用する外用剤(貼付剤)が開発されました.長時間作用する外用剤のメリットは,当然,投与回数は少なくなり,単に皮膚に貼付するだけの比較的簡単な投与方法ですから,経口投与や吸入投与できないような...
くすりの知識

ツロブテロール経皮吸収徐放型テープのメカニズム_6

この課題を解決するには,常に濃度勾配を一定にすれば良さそうです.では,ホクナリンテープを開発した当時の北陸製薬は,この課題をどのようにして解決したのでしょうか? 解決策を見てみましょう.北陸製薬は”結晶レジポアシステム”と呼ばれる仕組みを...
くすりを学ぶための基礎

ツロブテロール経皮吸収徐放型テープのメカニズム_5

ここまでが,教科書的な説明です.なんだかわかったようなわからないような感じがしませんか.私は学生時代にピンときませんでした.そこで,Fickの法則を説明する際に図6.を使用しています.図は私が簡略化したので,正確な知識は物理化学の教科書等...
くすりの知識

ツロブテロール経皮吸収徐放型テープのメカニズム_4

薬物の吸収を話した際に,単純拡散と能動輸送に触れたことを思い出してください.消化管での吸収は両者を考えますが,経皮吸収ではほぼ単純拡散で吸収されます.この単純拡散,物質の拡散を説明するときに使われるのがFiskの法則(第1法則です,第1と...
くすりの知識

ツロブテロール経皮吸収徐放型テープのメカニズム_3

もう一度,図1を見てください(再掲します). 図1.ツロブテロールの錠剤と貼付剤の血中濃度比較 ホクナリン錠とホクナリンテープを比較すると,製剤が異なりますから当然ですが,血中濃度の推移が異なりますね.体内動態に関する数値に関...
くすりの知識

ツロブテロール経皮吸収徐放型テープのメカニズム_2

このように機能的に優れた剤形の製剤は,今後多数販売されるだろうと思っていました.ところが,同種の製剤はなかなか発売されていません.なぜでしょうか.この点を考えるために他の成分をみてみましょう.ロキソプロフェンナトリウムを例に考えます. ...
くすりの知識

ツロブテロール経皮吸収徐放型テープのメカニズム_1

” 小児用抗生物質顆粒は服用時に使用する飲料のpHで味が変化する_4”の項で触れたツロブテロール経皮吸収型テープの徐放化のメカニズムを説明します.最初に薬物の経皮吸収の再確認をしてから,経皮吸収型徐放製剤のメカニズムとバルプロ酸ナトリウム...