06.01    ”アレルギー,痛み関連のくすり”のまとめ

くすりの知識

アレルギー反応には,1時間以内におこる【即時型アレルギー】と24-48時間後におこる【遅延型アレルギー】がある.

アレルギー反応は,何らかの刺激により【肥満細胞】の中に含まれている【ヒスタミン】が放出され,ヒスタミン受容体のうち【H1受容体】に結合に,血管拡張により赤くなる,気管支の収縮などが起こる.

※H1受容体は,ヒスタミン(histamine)が結合するから”H”です.

多くの場合,ヒスタミンがH1受容体に結合するのを防ぐ薬物は【抗ヒスタミン薬

抗ヒスタミン薬の例を見てみましょう.

注意点は,中枢作用の”眠気”があることです.

この作用を利用した一般用医薬品があります.以下に示します.

抗ヒスタミン薬は,一般用医薬品の”かぜ薬”に含まれているので,かぜ薬も見てみましょう.

成分中の”クロルフェニラミンマレイン酸塩”が抗ヒスタミン薬です.

”使用上の注意”の

抗ヒスタミン薬のためです.

中枢作用が少ない抗ヒスタミン薬も開発されています.

脳に不必要な物質を移行させない役目を果たす関門を覚えていますか?【血液脳関門,BBB(blood brain barrier)

花粉症は,抗アレルギー薬の予防的投与の有効性が示されているので,花粉飛散初期から服用すること!

下に示す炎症発生メカニズムであるアラキドン酸カスケードは必ず覚えること!

新しいリウマチの治療薬で,生体内の特定の分子に結合し効果を発現する薬物を【分子標的薬】という.