必修問題
血中濃度を確認する必要性が最も高い医薬品はどれか.
第104回_午前022問
1. アスピリン
2. フロセミド
3. テオフィリン
4. インドメタシン
有効血中濃度と有害作用の発現濃度が近い薬物は,血中濃度を測定しながら投与量や投与間隔の調整を管理することが可能になり,その手法は”薬物血中濃度モニタリング(therapeutic drug monitoring,TDM )”でした.
TDMの対象となる薬物は,抗てんかん薬,ジギタリス製剤,テオフィリン,不整脈治療薬,アミノグリコシド系抗生物質などがあります.
薬品名は,一般名表記されているので,代表的な薬物の名前は覚えておくと良いでしょう.
テオフィリン製剤の添付文書で使用方法の確認をしましょう.
引用元:テオドール,添付文書より,東京三菱製薬株式会社,2024年5月改訂(第2版)
必修問題
薬物動態で肝臓が関与するのはどれか.
第112回_午前017問
1. 吸収
2. 分布
3. 代謝
4. 蓄積
必修問題
経口投与後の薬物が初回通過効果を受ける場所はどれか.
第110回_午後017問
1. 胃
2. 小腸
3. 肝臓
4. 腎臓
”吸収と分布-1”,”吸収と分布-2”,”吸収と分布-3”,”代謝と排泄”を再確認してください.
ADME関連は,薬理学Ⅰ,Ⅱで繰り返し学んだので,ここで頭に入れた知識を整理しておきましょう.
必修問題
狭心症発作時に舌下投与するのはどれか.
第108回_午後015問
1. ヘパリン
2. ジゴキシン
3. アドレナリン
3. ニトログリセリン
必修問題
狭心症発作時の硝酸薬(ニトログリセリン)の適切な使用法はどれか.
第096回_午前023問
1. 内服
2. 舌下
3. 皮膚貼用
4. 筋肉内注射
舌下投与は,舌下部の粘膜から吸収され,門脈・肝臓を通らずに全身循環します(その後は肝臓を経由します).そのため早い効果発現が期待できます.また,初回通過効果で薬理効果は減弱する可能性がありますが,それも回避できます.従って,緊急を要する疾患,この問題のような狭心症の発作に使用されます.映画などでも見かける光景ですね.舌下投与する薬物の代表例がニトログリセリンです.
初回通過効果を避ける投与方法はもう一つありましたが,覚えていますか?”代謝と排泄”を参照してください.
看護師国家試験に出題される薬物はそれほど多くはないので,一般名を覚えるというより一般名に慣れておくと良いでしょう.ただし,例えば,ヘパリンはどのような症状に使用するかは教科書でチェックしておいてください.