・医師により処方された薬剤を看護師が患者に投与する行為を【与薬】という.
・2015年10月より,指定研修機関で研修を受けた看護師が,医師の手順書の範囲内では,医師の判断を待たずに一定の医療補助行為が行えるしくみを【特定行為に関わる看護師研修制度】という.
・看護師のヒヤリハット事象の最多は【誤薬】である.
・医療分野でのヒヤリハット集
・このような単純なミスが起こりえます.
・【緊急安全性情報(イエローレター)】は,緊急に安全対策上の措置をとる必要性があると判断された場合に作成される.
・【安全性速報(ブルーレター)】は,一般的な使用上の注意の改訂情報よりも迅速な安全対策措置をとる必要があると判断された場合に作成される.
・医療従事者の指示に患者がどの程度従うかを表す概念を【コンプライアンス】といい,現在は,患者自身の治療への積極的参加が重要との考えから【アドヒアランス】という概念が生まれた.
・医薬品には多かれ少なかれ有害反応が生じる可能性があるが,患者がその有害反応にどの程度耐えるかを”薬物の【受忍性】”と呼ぶ.
・薬物の水への溶解性は必ず理解すること.
・クラリスロマイシンなどのマクロライド系抗生物質の味は【強い苦み】があり,その味を隠す目的で顆粒剤は特別な製剤的工夫を加えている.特に低年齢対象のドライシロップを服用する際に,【酸性飲料】で服用すると患者がその味を感じる可能性があるので注意が必要である.
・コーティング剤の種類を選択することで,顆粒(とします.錠剤,カプセル剤でも可能)の溶解時間(含まれる薬物の溶解時間とイコール)をコントロールし徐放性製剤を作成します.
・実際のジクロフェナクNa製剤3製剤の血中濃度を確認すると
同一の成分を含有する製剤でも血中濃度グラフが異なる=効果発現までの時間と維持時間が異なる.このように,製剤の特徴を理解することが求められる.
・徐放性製剤の錠剤を嚥下困難な患者に投与する場合,患者の利便性を考慮して錠剤を【粉砕】する際は,成分の血中濃度の動態変化に留意すること.
・便秘治療に汎用されるセンノシドに代表される【刺激性便秘薬】は有効な薬剤であるが,その効果発現のメカニズムに起因する現象として【習慣性】がある.その現象を引き起こさないように開発された新規便秘治療薬は,腸内での【水分量】を調整することで効果を発現する.
・新規便秘治療薬は,習慣性が起こりにくいとされており大変有用な薬剤であるが,従来の薬剤比べ1日あたりの薬価が【高額】である.
・薬物有害反応として咳嗽を引き起こす代表的な薬剤は【ACE阻害薬 】である.
・麻薬性鎮咳薬であるコデインリン酸塩は,呼吸抑制を【増強】する.
・喘息治療薬として汎用されているステロイド吸入薬の使用後は,【うがい】が必須である.理由は,【嗄声】や【口腔内カンジダ】を防ぐためである.
・心拍出量を規定する要素としては,【心収縮力】と【循環血液量】がある.
・冠動脈狭窄は,冠動脈の血管内皮下に酸化LDL【コレステロール】が沈着し【プラーク】が形成され,血管内腔が狭くなり発現する.
・コレステロール合成の律速酵素であるHMG-CoA還元酵素阻害薬として汎用されている薬物は【スタチン】であり,特に注意すべき有害作用の一つは【横紋筋融解症】である.
・パーキンソン病は,脳内の【ドパミン】と【アセチルコリン】のバランスが崩れて発症する.(順不同)
・血圧の決定モデルは,【心拍出量】 × 【末梢血管抵抗】で表される.
・医療費の削減を期待して広く使用されている,効能効果が先発医薬品と同等であるとされている薬剤は【ジェネリック医薬品(後発医薬品)】である.
・慢性閉塞性肺疾患の治療に汎用されている抗コリン吸入薬を投与する患者に関して,特に確認すべき疾患は,【閉塞隅角緑内障】と【前立腺肥大】である.
・骨量が減少するおもな原因は,【閉経】と【加齢】である.
・骨粗鬆症治療に汎用されている【ビスホスホネート系薬剤】は吸収率が低い.また,吸収を阻害する要因としては,牛乳などに含まれる【カルシウムイオン】と【キレート結合】し不溶体を形成するので服用時に注意が必要.
・ビスホスホネート系薬剤服用時に特に注意すべき点は,服用のタイミングは必ず【起床時】,必ず【イオン】を含まない水で服用,服用後30分程度は【食道潰瘍】などの発現を防止するため横にならない.
・投与された薬物が循環血液中に到達する割合を【バイオアベイラビリティ(bioavailability,生物学的利用率)】とよぶ.
・(絶対的)バイオアベイラビリティは,【静脈内注射】とその他の投与経路でのAUCの比率として計算する.
・バイオアベイラビリティ(%)=(任意の投与経路のAUC/静脈内注射のAUC) X 100
・薬剤を希釈する際にの注意点
・おまけ(これは絶対に忘れないこと!)