2023-02

くすりの基礎

01.05 販売名の落とし穴

降圧剤のノルバスク(一般名アムロジピン),乳がん治療薬のノルバデックス(タモキシフェン)は,頭から3文字は同じ.電子化されたシステムでは先読み変換が原因で間違いやすい.販売名→一般名→薬理作用と連想するとミスを防ぐ可能性が高まる.
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01.04 薬物と製剤,賦形剤

薬剤の主成分は,多くの場合,mg単位オーダーの微量であり,そのままでは服用しがたい.そこで,賦形剤などを加え製剤として容易に服用できる形にした(製剤化).添加剤は,薬理作用を示さない成分が使用される.
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01.03 くすりの販売名と一般名

医療費削減の一環として後発医薬品の使用が増加している.後発医薬品の商品名は,一般名+剤形+規格+会社名で統一.旧来,医療の場では販売名使用が一般的だったが後発医薬品使用増加により一般名の理解が必要.
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01.02 くすりの発見

”薬物”と製剤化された”薬剤”は,異なる概念だが混同されて使用されている.効果を示す物質(有効成分,薬物)を含んで容易に利用できる形(剤形)にする事を”製剤化するといいう.日本では,医薬品は医療用医薬品,要指導医薬品,一般用医薬品に分類.
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01.01 薬理学を学ぶにあたり

新たな知識を学ぶ際には基礎的な知識が最も重要.基礎的知識を身につけておけば新しい情報に触れても習得が容易になる.毎年お話しているが看護師の仕事に就かなくとも,”くすり”に対する科学的な考え方を持つことはご自身やご家族のためにも有益.
くすりを学ぶための基礎

00.30-05 脂肪と脂肪酸,リン脂質

脂肪には,主に中性脂肪,リン脂質,コレステロール,糖脂質,遊離脂肪酸の5種類があります.細胞膜が壊れてリン脂質が放出され様々な反応が起こるメカニズムがあり,アラキドン酸カスケードと言います.
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00.30-04 たんぱく質とアミノ酸

自然界には数百種類あるアミノ酸が存在するが,たんぱく質を構成するアミノ酸は20種類.たんぱく質は,胃で胃液とペプシンにより小さく分解され,さらに小腸で膵液によりアミノ酸に分解され吸収される.
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00.30-03 糖質とグルコース

デンプンは,まずアミラーゼにより分解され,さらにマルターゼ(αーグルコシダーゼとほぼ同じ)によりグルコースにまで分解され小腸内壁から吸収される.デンプンは最終的に単糖のグルコースとなって小腸から吸収されます.
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00.30-02 食事の3大栄養素の分子

3大栄養素は,糖質・脂質・たんぱく質.それぞれの各成分の1g あたりのエネルギー産生量は,糖質4kcal,タンパク質4kcal,脂質9kcal.
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00.30-01 必ず覚えたい原子

原子の結合手の本数を覚えておくのは大変有意義ですが,加えて”ニュース等で知った物質の分子式を調べ,結合手を含めて紙に書いてみる”と良いでしょう.繰り返し書いているうちに自然に覚えることができると思います.