2023-02

くすりの基礎

02.07 薬と法律

医薬品の使用にあたり,重要な情報を記載してある文書は添付文書.添付文書の内容は,すべて重要であるが,必ず常に確認すべき項目が,警告と禁忌.これらを見落とすと,患者さんに重大な健康被害を引き起こす可能性がある.インフォームド・コンセントとヘルシンキ宣言
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02.03-3 ADMEとまとめ

投与量と血中濃度には相関関係があり,血中濃度と生体反応(効果)のも相関関係がある.薬物の血中濃度と薬効の強さとは高い相関関係を示すことが多いことを,”pk/pd relationship”という.
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02.03-2 代謝と排泄

代謝には,酸化や還元,加水分解などの異化反応,グルクロン酸などの水溶性の高い物質と結合させる抱合反応.異化反応の酵素はシトクロムP450.シトクロムの活性は遺伝的背景で異なり,薬物の効果発現などに違いが生じる.薬物の主な排泄経路は,腎経由の尿と胆汁経由の便
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02.03-1 吸収と分布-3

脳に不必要な物質を移行させない役目を果たす関門は血液脳関門(BBB).アルブミンと結合した薬物(結合型)は,結合していない薬物(遊離型)と比べると,はるかに大きいので受容体に結合できない.そのため,結合型と遊離型は,体内での動きと働きに差異が生じる.
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02.03-1 吸収と分布-2

ヒトの体は複雑なので,1-コンパートメントモデルの式では,正確性は欠きますが,薬物の体内動態を考える場合は十分役立つ.血中薬物濃度が薬理効果に対してシビアに影響する薬物の場合,その薬物専用の特別な式がある.
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02.03-1 吸収と分布-1

経口投与された薬剤は,含まれる有効成分が水に溶解し,溶解した薬物が小腸上部で腸壁を通過し吸収される.吸収された薬物は,門脈を経て肝臓で初回通過効果を受け,血流で全身に運ばれる.これが分布.その後,主に肝臓で代謝され,体外へ排泄される.
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02.02 薬が作用するしくみ(薬力学)

生体内のほぼすべての反応は,化学物質(薬物,分子)による情報伝達が中心.薬物は受容体(レセプター)に結合して様々な反応が発現する.薬物と受容体の結合のしやすさを親和性という.受容体に結合して生物学的反応を起こす作動薬,受容体への結合を防ぐ拮抗薬.
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02.08 処方せんにおける薬剤量の記載方法

処方せんに記載されている薬剤の量は,以前は1日量が用いられていた.また,薬剤の量に関しても,”成分量”と”製剤量”の表記が混在していた.これらの表記の混在により,投薬ミスが懸念され,現在では,1回の服用で摂取する量である”1回量”表記が基本.
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02.01 薬の量と生体の反応

コーヒーに砂糖を多く入れればより甘く感じる.この”甘く感じる”という反応は,砂糖の分子が生体内で何らかの化学反応を引き起こした結果.砂糖分子が多いほど反応も強くなり,甘く感じる.薬物も同様で多いほど作用は強い.
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01.06 一般名とステム

共通の構造を持つ薬物の語尾,又は接頭に共通の単語を付ける(ステム).良く似た構造を持つ薬物は作用も同じ場合が多い.ステムを基に医薬品を理解すると知識の整理が容易.後発医薬品の普及と伴に医療の場にも一般名の使用が増加.