09-03 ”高血圧などの循環器系に作用するくすり”のまとめ

過剰のコレステロールは,アテロームを形成し【動脈硬化】の原因になる.

コレステロールの生合成に関与し,その仕組みを治療に利用されている酵素は【HMG-CoA還元酵素】であり,この働きを阻害する薬物が【スタチン類】に代表される【HMG-CoA還元酵素阻害薬

体内でコレステロールが作れなくなる訳ですから,不足分を補うために血液中のコレステロールを利用します.その結果,血液中のコレステロールは確実に減少します.

※HMG-CoA還元酵素は,”hydroxymethylglutaryl-CoA reductase”です.

HMG-CoA還元酵素阻害薬とフィブラート系の薬剤の服用中に,特に注意すべき副作用の一つに【横紋筋融解症】がある.

フィブラート系のベザフィブラートの例

代表的な抗血液凝固薬ワルファリンカリウム使用中は,【プロトロンビン】時間に注意が必要.

ワルファリンカリウムは,薬物相互作用を考慮すべき薬物が多く,【警告】【併用禁忌】の組み合わせもある.

抗血液凝固薬服用中は,その薬理反応のため(血が固まらず止血の能力が低下)出血を伴う手術が必要な場合は,薬剤服用を必ず医師に伝えるよう説明.

血栓の形成を抑制する目的で汎用されているアスピリン等の抗血小板薬服用中に,出血を伴う手術や歯科治療を受ける際は,薬剤服用を必ず医師に使えるよう説明.

鉄分配合貧血治療薬は,お茶で服用しても【効果に影響はない

鉄分配合貧血治療薬を服用中,便の色が【黒色】になることがあるが心配は不必要と説明.