必修問題
インドメタシン内服薬の禁忌はどれか.
第107回_午後016問
1. 痛風
2. 膀胱炎
3. 消化性潰瘍
4. 関節リウマチ
必修問題
インドメタシン内服薬の禁忌はどれか.
第113回_午前017問
1. 痛風
2. 咽頭炎
3. 消化性潰瘍
4. 関節リウマチ
同じ系統の問題が出題されています.NSAIDsであるインドメタシンの添付文書を見てみましょう.
引用元:インフリーカプセル,添付文書より,エーザイ株式会社,2024年10月改訂(第2版)
まず,”4.効能又は効果”を確認してください.次に禁忌の”2.1”と”2.9”に注目してください.
禁忌の内容は,NSAIDsに共通の場合が多いので,”消化性潰瘍”と”アスピリン喘息(薬剤誘発性喘息)”は覚えておきましょう.また,”アレルギー,痛み関連のくすり”のまとめ 記載の”アラキドン酸カスケード”を確認してください.
次に,インフリーの成分,インドメタシンファルネシルについてです.これは,インドメタシンとファルネシルをエステル結合したものです.これにより,インドメタシンファルネシルは未変化体で血中に存在し,組織移行性が高いとされています.ここで経口投与にもかかわらず血中に未変化体が多い.理由はなんでしょうか?
インドメタシンと比較して,インドメタシンファルネシルは肝臓での初回通過効果を受けにくくなった結果です.”初回通過効果”を再度確認しておきましょう.
必修問題
抗血小板作用と抗炎症作用があるのはどれか.
第103回_午前015問
1. ヘパリン
2. アルブミン
3. アスピリン
4. ワルファリン
まず,ここでも”アレルギー,痛み関連のくすり”のまとめ 記載の”アラキドン酸カスケード”を確認してください.次に,薬理学Ⅰテキストp.135の”トロンボキサンA2”を確認してください.ところで,”アルブミン”はどのような物質でしたか?医薬品相互作用に関連しています.
アスピリンの抗血小板作用に使用する例とNSAIDsとして使用する例を添付文書で確認しましょう.
引用元:バイアスピリン錠100mg,添付文書より,バイエル薬品株式会社,2022年5月改訂(第3版)
引用元:アスピリン「ホエイ」,添付文書より,ヴィアトリス製薬合同会社,2024年10月改訂(第3版)
アスピリンは,抗血小板作用を期待する場合とNSAIDsとして使用する場合,投与量が大きく異なります.