病原体のみに障害をもたらす性質を【選択毒性】という.
抗菌薬(抗生物質)が対象の細菌の発育を抑える最小濃度を【最小有効濃度(minimum inhibitory concentration, MIC )】という.
ある抗菌薬(抗生物質)が効果を発揮する細菌の種類を示したものを【抗菌スペクトル】という.
細菌が獲得した抗菌薬(抗生物質)への抵抗性を【薬物耐性】という.
薬物耐性を獲得した代表的な細菌→【MRSA】
抗菌薬(抗生物質)には,血中濃度が一定以上の時間が長いほど効果的な【時間依存性薬】と,血中濃度が高いほど有効な【濃度依存薬】がある.
血中濃度が高い→これを示す薬物動態学のパラメータはなんでしたか?【Cmax】
抗菌薬(抗生物質)の代表的な副作用
ペニシリン系(βラクタム)
→アナフィラキシー・ショック
セフェム系(βラクタム)
→アナフィラキシー・ショック
アミノグリコシド系
→腎機能障害,内耳神経障害(Ⅷ)
テトラサイクリン系
→カルシウムやマグネシウムと併用すると結合し吸収阻害
この結合をなんといいましたか【キレート結合】
イオンと結合するが,陽イオンか陰イオンのどちらでしたか【陽イオン】
→嚥下困難な患者が服用すると食道にとどまり【食道潰瘍】をおこす危険性あり.
マクロライド系
→味が【苦い】ので,それを防いでいるコーティングを壊すことがないようにつぶさない.また,コーティングを溶解させるオレンジジュースなどの【酸性飲料】で服用しない.
ニューキノロン系
→非ステロイド性抗炎症薬との併用で【痙攣】.てんかんの患者は併用に特に注意.
→テオフィリンと併用で血中濃度が【上昇】.
サルファ薬
→血液中のたんぱく質の一種である【アルブミン】との結合率が高い.
たんぱく質との結合率をなんといいましたか【たんぱく結合率】
→新生児に与えるとアルブミンに結合していた【ビリルビン】が遊里.
抗ウイルス薬
→プロテアーゼ阻害薬は【ベンゾジアゼピン系薬物】の代謝を阻害し致死的な副作用を発現.
プリジスタ錠添付文書より
CVP3A4に代表される代謝酵素の名前はなんでしかた→【シトクロムP450(cytochrome)】
この代謝酵素が多く存在する臓器は→【肝臓】
※耐性菌の増加,新興感染症などの増加に注意!