02.06-3 薬物(薬剤)のアレルギー反応

アレルギー反応については,食物アレルギーにより,最近は広く認知されるようになりました.

食品衛生法の改正により,加工食品のパッケージに特性の物質の含有の有無を表記するようになりました.

加工食品のアレルギー表示

 

次に,食物アレルギーについて,”アレルギーポータル”から引用します.(文章の強調は右朝が行いました)

特徴について

食物アレルギーは、ある特定の食べ物を食べたり、触れたりした後にアレルギー反応があらわれる疾患です。

食物アレルギーの原因となる物質であるアレルゲンは、主に食べ物に含まれるタンパク質で、乳幼児期には小麦や大豆、鶏卵、牛乳などが、学童期以降では甲殻類や果物、そば、魚類、ピーナッツなどのように、加齢に伴って食物アレルギーの原因が変わっていくという特徴があります。

乳幼児の5~10%、学童期以降では1~3%が食物アレルギーと考えられています。子どもの頃の食物アレルギーは、多くが成長に伴い徐々に原因食物が食べられるようになります(「耐性獲得」といいます)。一方で、大人の食物アレルギーは、耐性獲得しにくく、原因食品の継続的な除去が必要なことが多いと考えられています。

エビやカニなどの甲殻類が原因となる食物アレルギーは,小学生ぐらいから多くなるのが特徴的です.

※誤ってアレルギー原因物質を食べないために,必ず食品表示を確認しましょう.

食物アレルギーですから,一緒にするなとの声もあるかと思いますが,甲殻類アレルギーを”エビの副作用”とはあまり聞きません.

食品の成分でもアレルギーを引き起こしますから,薬物でも”有効成分はもちろん賦形剤によるアレルギー反応を含む副作用”は当然あります.すべての薬物は,有益性とともに不具合も生じる可能性があります.