6%の次亜塩素酸ナトリウム液を用いて0.1%次亜塩素酸ナトリウム液を1,000mL作るために必要な6%次亜塩素酸ナトリウム液の量を求めよ.
第110回_午後090問
ただし,小数点以下の数値が得られた場合には,小数点以下第1位を四捨五入すること.
消毒薬などの希釈の問題は,国家試験の対策だけではなく(もちろん国家試験はなんとしてでも合格する必要がありますが),将来,みなさんが看護師業務に就いた際に日常的に行う行為でしょう.かならず100%理解してください.問題を解く前に薬理学Ⅰの”液状のくすりの濃度”に目を通してください.参考になると思います.
希釈の問題の考え方は何通りもあります.私は,どれだけの成分量が入っているか(含有量)を常に念頭に置いて考えています.講義で話したように,”自分が一番理解しやすい方法”を見つけてください.何度も言いますが,”落ち着いて,確実に”です.
薬剤の濃度は,w/v%(weight/volume)で考えます.もう一度”くすりの有効成分の量”を確認してください.


5%のクロルヘキシジングルコン酸塩を用いて0.2%希釈液2,000mLをつくるのに必要な薬液量を求めよ.
第104回_午後090問
ただし,小数点以下の数値が得られた場合には,小数点以下第1位を四捨五入すること.
同じ考え方で大丈夫です.
5%グルコン酸クロルヘキシジンを用いて0.2%希釈液1,000mLをつくるのに必要な薬液量はどれか.
第095回_午前046問
1. 10mL
2. 20mL
3. 40mL
4. 50mL
これも同じ考え方で大丈夫です.薬品名ですが,この問題が出題された国家試験が少々まえで,現在は”クロルヘキシジングルクロン酸塩”と表記します.薬物の名前に関しては”くすりの有効成分の量”を参照してください.
6%A消毒液を用いて,医療器材の消毒用の0.02%A消毒液を1,500mL作るために必要な6%A消毒液の量を求めよ.
第106回_午後089問
ただし,小数点以下第2位を四捨五入すること.
ここまで見てきたように,出題傾向は同じですね.落ち着いて計算すれば大丈夫です.